ペットの舐める理由と舐め癖の解決方法

飼い主とスキンシップしている犬

犬は色々な曲面で舌を利用して感情表現したり、飼い主の手足や顔をなめるなどして感情表現をすることが良くあります。
適度に行うのは特に問題にはなりませんが、飼い主の顔を少し舐める程度の行為は、むしろ親愛の情を表現するものとして好ましく感じる飼い主の方も多いでしょう。
しかし毎日のように長時間自分の手足をなめ続けていたり、舐め過ぎることで皮膚炎まで併発するようでは問題です。
なめる行為の中に何らかの病理が隠れていることも想定しなければなりません。
ペットが自身の手や顔を舐める理由の原因や舐め癖の治し方について検討してみましょう。

退屈で時間を持て余しているときやかまって欲しい気持ちになっているときに自身の手などを舐めているケースが想定されます。
人が手で暇つぶしをしたりするのと同じような要領で舐めているというものです。
一時的に持て余しているのを通り越して、皮膚が赤くなってただれる症状が見られるほどに延々と舐め続けるときは要注意です。
ストレスが慢性的に蓄積する飼育環境になっていたり、かまって欲しい気持ちが高じて「強迫神経症」を発症している可能性が考えられます。
舐め癖が慢性化すると、自分の尻尾に向かって噛み付こうと回り続けたり、自身の体に噛み付くなどの自傷行為に発展することもあります。
また精神的原因とは関係なく、ヘルニアや何らかの疾患で体のどこかに痛みを感じていることで、それらの自覚症状がある部位を舐め続けていることもあります。

犬の舐め癖は一時的に終わるものなら問題ありませんが、慢性化すると何らかの解決を考えないと、舐性皮膚炎や自傷行為による負傷などにつながりかねないので治すことが必要になります。
対策を検討するにはまず動物病院を受診して、何らかの器質性疾患の有無を確認する必要があります。
身体の健康上、特に問題がないと診断されれば、愛犬との接し方や普段の過ごしかたに問題が隠れているかもしれません。

まずストレスの原因になっている事象を取り除くことが重要です。
ペットとのスキンシップが不足しているようなら時間を見つけて遊んであげることだけでも意味があります。
遊んであげることで愛犬との信頼関係を取り戻すわけです。
屋外飼いで散歩時間も不足しているようなら、ドッグランなどに定期的に連れ出したり、環境が許せば屋内飼いにするなども検討するべきでしょう。
強迫神経症を疑うレベルなら信頼関係を取り戻すだけでなく、動物病院で抗うつ剤の処方などが必要になることもあります。