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散歩しているコーギー

初めて犬を飼う経験をするとトリミングの必要性に疑問を抱くことが珍しくありません。
「体毛なんて生え変わるのだから、トリミングなんか不要では」、「見た目を整えるだけのために費用をかけるの」などの疑問を持つ場合が多いようです。
ところがトリミングは単に見た目をかわいくするために行うことだけを目的にしているわけではありません。
飼い主以外の第三者が愛犬の体にふれることで気付かなかったことが発見される場合もあります。
そこでトリミングの意義やメリットなどをご紹介します。

トリミングの元になっている英語の「trim」は形を整える・手入れするなどの語義を持っています。
そこでトリミングは犬の体毛をバリカンやハサミなどを使用して、カットしたり整えたりして全体を切りそろえて整えるという意味を持っています。
犬の毛は季節の変わり目に気候に応じて対応できるように生え変わるわけですが、定期的にトリミングを行うことで毛玉ができるのを防止することになり、皮膚炎などの皮膚トラブルを防止することにつながります。
余計な体毛を除去することで本来の容姿を取り戻すといった審美的側面ももちろん有しているわけです。

このようにトリミングには実践的なメリットがありますが、実践する必要性が高いことも確かです。
例えば犬は毛が長いためにほぼ全身隈なく覆われています。
これは外敵から身を守り、体温が下がらないために保護するなどの意味がありますが、同時にそのまま放置することにはリスクもあります。
お尻のまわりなども体毛が伸びていますが、散歩などの用便の折にそれらの毛に引っ付く可能性があります。
排泄物が付着した状態を放置することは、雑菌の繁殖を招き悪臭の発生源になるばかりでなく、感染症のリスクもあげることになります。

毛が細そうなトイプードル

ところでノミやダニ対策のために予防薬で対策をとっている方も多いですが、予防薬だけでは十分な対策になるのは困難です。
とりわけ毛が長い・密度が高い犬種では薬が奥深く全身に隈なく浸透することが出来るか疑問で、薬だけでは完全に予防を期待するのは難しい側面があります。
そこでトリミングを実践することで、適度の体毛のボリュームをコントロールし、より効果的なノミやダニ対策が可能になるでしょう。

またトリマーに全身の様子を観察してもらうことになるので、飼い主が普段の生活の中では探知できない体の異変や病気の兆候に気付いてくれることもあります。
健康管理の側面でもトリミングの必要性が高いこともご理解いただけるでしょう。

毛が脚に絡むと怪我の可能性がある!

マダニ

犬のトリミングのメリットや必要性についてご紹介してきました。
余計な体毛をコントロールすることで、糞などの排泄物などが付着しやすいお尻の周辺なども綺麗にカットして雑菌の繁殖を防ぐことになり、ペットにとっては審美面だけでなく衛生面でのメリットも高いわけです。
しかしトリミングの必要性は見た目を綺麗にしたり、糞が付着しやすい体毛を取り除き雑菌繁殖を防止するなどの衛生面での意義だけではありません。
特に屋内飼育をしている犬にとっては、転ぶなどの事故で脚が滑って怪我を負うといったリスクを軽減することでも重要な意味をもっているのです。
一見するとトリミングと、転ぶことで怪我する事態を防止することの間には関係が希薄のように思えることでしょう。
ペットの安全性を確保することとトリミングの重要性を確認してみましょう。

犬の足の裏には肉球がついています。
屋内飼いでも、毎日歩いていることと、屋外での散歩の機会もあるので少しは硬くなっていますが、毛はほとんど目立ちません。
しかし完全に肉球の周りは無毛状態というわけでもなく、肉球同士の間には毛が生えているのです。
この毛が伸びてくるとフローリングなどの床の上を歩いていると滑ってしまう原因になることがあります。

肉球で床を十分摩擦することができれば問題はありませんが、長く伸びた毛のおかげで十分な摩擦力を得ることができないので滑ってしまい転んで怪我を負うリスクが高くなります。
特に脚の股関節などが弱い愛犬が滑ってしまうことで一層状態が悪化する可能性があります。
滑りやすい状況を放置することはダックスフントのような細長い体をもつ犬種ではヘルニア発症のリスクなども懸念されるところです。
このようなリスクも足裏まわりの伸びた毛をカットすることで、押さえることができます。

そして屋内飼いの愛犬では、肉球周りのケアとの関連では、爪を定期的にカットすることも必須です。
室内で生活していると地面などに爪を立てて穴を掘ったりする機会に乏しく、外出する程度の運動では生活の中で爪を磨耗させるチャンスに恵まれていません。
そのため爪が伸びたまま擦り減ることがないので長く伸びる傾向があります。
そのため伸びすぎる前にカットしてあげることがポイントです。
ただ人間と異なって犬の爪には血管や神経が伸びているので専用の爪切りを用意したり、出血する場合もあります。
そのため自宅で行うのに自信がないなら獣医やトリマーなどに依頼するのが賢明です。